会長 石原 啓資

ただいま、ご紹介いただきました会長の石原でございます。
お暑い中と原稿に書きましたが、梅雨のうっとうしい中多くの会員の皆さまにご参集いただき、まことに有難うございます。お元気な会員の皆様方と半年ぶりに再会できこの上ない喜びです。

また、本日はお忙しい中、双日株式会社藤本社長様はじめ、多数のご来賓にご出席を賜りまことに有難うございます。心より御礼申し上げます。

さて、本年5月1日から新たな元号「令和」がスタートいたしました。「令和」は英語では「美しい調和」と訳されるようです。新時代の幕開け、米国からトランプ大統領ご夫妻が5月下旬、国賓として来日されました。お迎えになった天皇・皇后両陛下が、通訳を介することなく、大統領ご夫妻とにこやかに会話されているご様子は大変印象的でありました。新しい皇室が国際親善に今後益々ご貢献いただけるように感じた次第です。

先日のG20大阪サミットでは、全体会議はさて置き個別首脳会議が盛んに行われ「G2ではないか?」と、揶揄されました。世界が一つになって解決すべき懸案事項は多々あり、互いに価値観の相違を認め合える世界の構築を目指してほしいと思います。自国第一主義、イデオロギーのぶつけ合いを残念に感じていますが、日本国として、立ち位置が非常に重要になってくるのではと思っています。

国内に目を向けますと、参議院選挙最中で各政党ともいろんな課題を掲げ選挙戦を戦っていますが、時代の変革についていけないのは政治家ではないかと強く感じています。この20年の間に世界は大きく変化いたしました。仕組みが大きく変わり、流れに乗り切れない輩は淘汰され社会から排除されました。経済界では、マイナス金利にて既存の収益構造がダメージを受け、仮想通貨やAIを活用した新しい取り組みの大きなうねりの中で、特に金融業界のビジネスモデル変革が必至になっており、将来を見据え、時代の先取りをしたビジネスモデルの構築に取り組んでおられます。これに対し、政界は目先の枝葉末節の議論に終始し、令和の新時代、日本国のあるべき姿を示し、新時代に即した具体的道筋を実行されることが不可欠と感じますが、自らの立場を守ることに終始する現状の大多数の政治屋には失望しています。米国の著名人の言葉に「政治屋は次の選挙を考える、政治家は次の時代のことを考える」とあります。まさに今の日本が当てはまるのではと感じています。今回の選挙で少しでも光明が見出せば嬉しいのですが。

米中貿易戦争で端を発し世界経済に暗雲が垂れ込めて、少し流れが良くない方向に変わりつつあるのではと心配しています。斯様な厳しい環境下でも、双日株式会社は2019年3月期決算にて当期純利益704億円を達成されました。今後、更に厳しい経済環境が想定されるかと推察されますが、最近盛んにTVコマーシャルで目にする「発想+双日」(HASSOJITZ)をフル活用して三か年計画の最終年度のコミットメント達成されること期待しています。

後ほどの総会にて昨年度の収支報告、本年度の収支予算を諮らせていただきますが、会員数の減少にて年々会費収入が減ってきております。歳出の削減に引き続き努めてまいりますが、ご出席の会員の皆様におかれましては、新規会員の勧誘にお力をお貸しいただきたくお願い申し上げます。
我々世話人会一同、総会・懇親会と、新年会にて会員間の親交を深められ楽しく過ごしていただき、笑顔でお帰りいただけることを最優先に努めさせていただいております。本日もお楽しみいただき、来年の新年会での再会を楽しみにしています。

最後になりましたが、会員の皆様が暑さに負けずお元気でお過ごしになれること、双日株式会社の業績が継続的に発展を遂げることを祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

ご清聴ありがとうございます。