月例句会日: | 毎月第4・水曜日18:00~ |
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会場: | うすけぼー昭和通り店(元NM日本橋分室の昭和通り筋向い) |
投句: | 3句(兼題1句+自由題2句)/人 |
会費: | ¥3,500 /人 (飲食費+事務費の合計です。) |
連絡先: | 宇治田 薫 |
「俳句の会」いろは句会
佐藤 英二
「いろは句会」も、本年10月に第 371 回を終了し、息長く継続しています。 この半年は新型コロナウイルスの影響で集合での句会開催が出来ず、「ネット句会」という形式でメール交信による句会となっていますが、会員各位作句 意欲は健在です。 俳句に少しでも興味のある方、初めてみたいと思っている方、ぜひ新しく仲間 になりませんか?(老若男女問わず大歓迎致します。) 従来は各自の自薦による作品 3 句を投稿しておりましたが、今回は 6 句を以下 の通り御披露致します。(氏名は 50 音順)
満開の桜ばかりが静かなり 梅雨の蝶そっと葉陰に雨宿り 陽翳りて日傘の匂ひ畳みたり 菩提寺の遠くなりたる盂蘭盆会 雨音の消えて何時しか虫時雨 太陽を仰ぎて暫し大嚏 |
宇治田薫風 |
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古民家の箪笥階段桜散る 蚕豆やぼんぼんぼんと茹で上がり 万緑の景を深める潦 昭和史やまた読みかへす秋の宵 参道のどんぐり拾ふ和服の子 節分会豆一粒の重さかな |
久保田悦子 |
早や九年(くとせ)東北の地に春巡る 「もういいかい?」桜の蕾我に問ふ 校庭に子らの声なき五月晴れ 母の日や遺影の脇に花一輪 また巡る語り継ぎたし原爆忌 法要の読経かき消し喪主くさめ |
佐藤 英二 |
やはらかに心も伸びよ雑煮餅 はくれんの蕾ほぐれて幹に影 花木蓮ひとひの日差し包み取る 青空に真白き富士や花の冷え 松林湧き出る響き蝉しぐれ 長き夜やうとうとと聞く深夜便 |
下川 泰子 |
初鏡否応もなく老い進む 暮れ泥む(なず)む庭の微光や濃山吹 川波に光あふれて水温む ポスターに志村けんゐる夏芝居 コスモスのあるとも見えぬ風に揺れ 初霜の朝日に光る石灯籠 |
福島 有恒 |
春昼や湯島聖堂築地塀 芯削る小刀の先梅雨じめり 手花火や両のペティキュア青色に ジェット機の音して今朝の野分晴 虫鳴くや読み返す文傍らに 何処より移築の館冬薔薇 |
藤野 徳子 |
首傾げ脈取る女医やヒヤシンス この人を好きになりさう夏料理 白日傘いつもより濃き紅をひき ひぐらしや母の手紙の誤字脱字 エプロンで柿受く妻の真白き歯 俯かず振り返らずに枯木道 |
堀部 暁 |
木の芽和へ酒の取り持つ永き仲 大地の気泡立ち放つ栗の花 空白のままの手帳や梅雨近し 石燈籠千年杉の涼しさよ 羽織るもの取りに戻るや今朝の秋 冬三日月切り裂く村や進む過疎 |
山田 珠真子 |
以上
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