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読書感想文|ふれあいの広場

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  1. 園山春一

    鹿児島の知覧平和記念館を訪れての感想文。
    ふれあい広場の愛読者の方々の中にすでにこの記念館を訪れた人が大勢いると思います。その方々は、わたくしと同じような感動や感銘を受けられたものと思います。

     記念館に入ってすぐに右側に展示されている特攻飛行隊の若き隊員の数々の手紙を読んで心打たれ、涙を流さない人はいないと思います。20歳の若者が2日後に死ぬ覚悟の決死の飛行に臨む前に主に両親に書いた手紙です。一字一句乱れず、達筆で簡潔かつ明晰な文章を誤字脱字なく書き残した手紙です。手紙は、親に先立ち死途に付くが喜んで任務に向かう覚悟を書き残しているが、”皇国”のために死ぬということで誇れる義務感をもって死に立ち向かい、死への恐れや若い自分の命を惜しむ様子はさらさら見えない手紙、これらの手紙を読んでいると誰もが感動や感銘を強く受けると思う。もちろん、わたくしも心打たれ、胸の奥深くに何とも表現のしようのない感情が沸きあがるのを感じました。

     しかし、さらに手紙を読み進めるうちに別の感情が芽生えました。それは、”怒り”でした。なぜこんな無謀な作戦を考え実行するにあたり、日本軍人の誰一人として無謀だと叫べなかったのか、それどころか無謀な作戦を勝利への必要策として洗脳の結果、まだ20歳と若い兵士が喜んで死の途に付くことになる。この全体主義教育、洗脳の恐ろしさをつくずく思い知らされ、同時に、こうした事態を許した当時の軍上層部、政治家に対し深い憤りを感じ、同時に、今の日本には、2度と全体主義的制度が生まれるとは考えずらいが、昨今の国際情勢や日本の政治動向などを見ると遺憾ながらそれもありうるのではと危惧してしまう気持ちにさせられた。

     そのような事態に至らぬためにも現在の若人に知覧を見せて考えさせる必要性を痛感し、孫たちを連れて今度の夏休みに再訪したいと強く思った旅でした。

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