双日株式会社
代表取締役社長 藤本昌義 様

皆さまとは、年明け1月18日以来となりますが、改めて、ニチメン東京社友会におかれましては、石原会長を始め事務局の方を含めた皆さまに、社友会の運営など多大なご支援を頂いており、この場をお借りし厚く御礼申し上げます。

当社の状況につき報告をさせて戴きます。今年度はこれまでに3つの大きな仕事がございました。先ず1点目ですが、先日5月1日に2017年度通期決算の発表を行いました。2点目に、同じ日に新中期経営計画2020の発表も行いました。3点目は、先日6月19日に双日の第15回定時株主総会を開催し、私が初めて議長を務めましたがお蔭さまで無事に終了いたしました。皆様方には、議決権行使を始め多大なるご支援、また貴重なご意見も多く頂き厚く御礼申し上げます。

前中期経営計画の総決算となる2017年度に関しては、当期利益568億円と600億円の目標に対し95%と概ね達成し、ROA2%、ROE8%、3か年新規投融資3000億円、ネットDER 1.5倍以内という前中期経営計画の目標数値は定量的に達成する事ができました。その後株価も一時400円を超えるなど市場からも一定の評価を頂けたものと考えています。

新中計2020の基本方針は前中計の着実な成長の継続です。前中計期間の3,150億円の投融資からの収益の刈り取りを行い、新中計期間においても年間1,000億円の新規投融資を継続し、投資とトレードの双方で収益を積上げる事で毎年前期比10%の右肩上がりの成長を着実に成し遂げます。一方で基礎的キャッシュフローの黒字化を前提とし財務規律を重んじつつ優良資産の積上げを期して参ります。

また、新中計のスタートにあたり今年度より二つの部を新設致しました。一つ目はビジネスイノベーション推進室です。AIやIoTといった新技術分野との接点を持つ事を目的とし、RPA(Robotics Process Automation)による社内の業務の効率化にも取り組みます。RPAによる業務の効率化に伴う人員の営業部門への再配置等を推進し収益力の強化にも繋げて参ります。また、将来的には新技術領域への投資も検討していければと考えております。

二つ目はサステナビリティ推進室です。近年、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの要素において優れた経営をしている企業に投資する「ESG投資」が、株式市場で注目を集めております通り、持続可能な社会の構築への企業の貢献が求められていることは言うまでもありません。当社は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用する日本株のESG指数にも採用されているFTSE Blossom Japan Indexの構成銘柄にも選定されました。また、女性活躍推進に向けた取り組みが評価され、2年連続でなでしこ銘柄にも選定されています。今般、サステナビリティ推進室を設置し、今後も企業活動を通じて事業基盤の拡充や持続的成長といった「双日が得る価値」と、国・地域経済の発展や人権・環境配慮など「社会に還元する価値」の双方に共通する『2つの価値』の最大化に取り組んでまいります。

双日のさらなる成長に向け私自身が先頭に立ち、自分自身強い気持ちを込めた新中計の副題である“Commitment to Growth”の実現に向けて努力して参りますので、引き続き双日の成長にご期待、ご支援をよろしくお願い致します。また、暑い日が続いておりますので皆様もくれぐれもご健康にはお気を付けください。以上をもって、私の挨拶とさせて頂きます。

続きまして2018年4月1日付で就任しております、新任役員の紹介をさせて戴きます。
執行役員 海外業務担当 栗林 顕
執行役員 化学本部長 佐々木 匡介

自動車本部長の村井 宏人、物流統括、ビジネスイノベーション推進担当の鈴木義人、金属・資源本部長の尾藤雅彰も同じく4月1日付で執行役員に就任しておりますが本日出席叶わず皆様へのご挨拶ができず申し訳ございません。以上新任役員のご紹介をさせて戴きました。

(8月2日(水)11:30開始 於:双日東京本社21階)
以上