わが胸の母と昭和と天瓜粉   

夏ぐみをおやつとしたる終戦時

子にメール即返信来風薫る

筍掘る中三孫の声変わり

裏庭の闇に一閃額の花

いざ神輿青年は髪バッサリと

和風ショールスマフォはじける白き指

クンパルシータ鳴りひびく傍沈丁花

月涼し今妻と聴く「神田川」

散る前にもうひと舞す柿紅葉

 (No.2令和元年)